ナルコレプシー(過眠症)の治療法は?原因や症状、検査についての解説

ナルコレプシー(過眠症)の治療法は?原因や症状、検査についての解説|睡眠に関係する病気の種類|睡眠に関係する病気|快眠方法・安眠方法

ナルコレプシー(過眠症)とは?

日中の堪え難いほど強い眠気が大きな特徴です。

仕事や学校など日常の生活に支障が出るレベルの強い眠気が起こる状態が1ヶ月以上続くと、ナルコレプシー(過眠症)に罹患していると判断されます。

フランスの神経科医がナルコレプシーという言葉を造りました。「ナルコ(narco)」は「眠り」、「レプシー(lepsy)」は「発作」を意味し、それぞれギリシャ語に由来しています。

男女差はなく、13〜16歳の思春期をピークとして、10〜20代の若年層に多く発症すると言われています。日本では600人に1人、アメリカでは2,000人に1人の割合でナルコレプシーを発症すると言われています。

ナルコレプシー(過眠症)の具体的な症状

睡眠発作

100%の患者に現れる症状です。自分の意志で制御できないくらいの強い眠気に襲われる発作的な症状です。「まるまる3日徹夜した上で難解な数学の問題を解いているようだ」と言われるほどの眠気であり、耐えるのは難しいとされています。

問題なのはいつこの強烈な眠気が襲ってくるか予測できないというところで、歩いている途中、食事の途中でも容赦なく眠気が襲い、その場で眠り込んでしまいます。

症状の不規則性や眠り込んでしまうことが発作、病気とイメージされない場合が多く、周囲からは「怠け者」などという誤解を受けやすい病気です。

情動脱力発作(カタプレキシー)

76%ほどの患者に現れる症状です。強く感情が昂ぶった際(怒る、笑う、泣くなど)に、突如として抗重力筋が脱力してしまうという発作症状で、まぶたや顎、膝などの力が抜けたり、呂律が回らなくなるなど部分発作も起きます。

普段の生活の中でも些細な感情の変化でこの発作が起きることがままあり、症状が重いと全身の力が丸ごと抜けてしまい、倒れてしまいます。

睡眠麻痺

64%ほどの患者に出る症状です。入眠直前後に途端に全身が脱力し、いわゆる金縛り状態になると言われています。

入眠時幻覚

68%程度の患者に出ると言われる症状で、睡眠発作や夜間の入眠時に現実感の強い幻覚の症状が出ることがあります。実感としてリアリティがある幻覚で、実際の出来事と誤認してパニックを起こしたり、全身が脱力している中で夢をみる金縛り状態を招くこともあります。

>>ナルコレプシー(過眠症)の症状と原因とは?|今すぐセルフチェック、睡眠の質を高める方法

ナルコレプシー(過眠症)の原因とは

多くの場合は遺伝的要因と考えられています。また、遺伝に、ストレスなど環境要因が重なって発症する例が多いとされています。
まだ詳しいことはわかっていない状態ですが、脳炎などの後遺症として起こる例も報告されています。

ナルコレプシー(過眠症)への対処法

終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)・反復睡眠潜時検査(MSLT)

終夜睡眠ポリグラフ検査と、翌日の反復睡眠潜時検査による診断が有効と言われています。

終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)

睡眠状態、睡眠に関する生体活動を評価する検査です。眼球運動、脳波、筋電図、心電図、いびきの度合い、血中の酸素飽和度など、多岐にわたる項目を測定し、診断します。

反復睡眠潜時検査(MSLT)

終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)の翌朝より、反復睡眠潜時検査(MSLT)をセットで行うことで、就寝時のレム睡眠の発現有無、日中の眠気の強度などを評価する検査です。2時間毎に5回、睡眠潜時(眠りにつくまでの時間)や入眠時の様子を記録し、過眠症状の原因を調べます。

髄液オレキシン検査・ヒト白血球抗原(HLA)検査

これらは、遺伝的要因を確認する検査です。

髄液オレキシン検査において正常値の最低基準よりも低い値が出れば、過眠症の可能性が高いです。

ヒト白血球抗原(HLA)検査では、「DQB1*0602」が陽性となれば、遺伝的要因によるナルコレプシーであるとされます。

ナルコレプシー(過眠症)に治療法はあるか

現代医学においては、ナルコレプシーの完治、根治は難しいとされていますが、対処法を適切に実践していくことで、症状を改善することはできます。

また、夜間の睡眠をしっかりとるなどして、規則正しい生活を維持していくことによっても、症状を和らげることができると言われています。ストレスもなるべく無くしていくことが大切です。

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